布志名焼

パート2 布志名焼

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松江城
5月5日
まず朝一で松江城へ。
焼き物の旅では必ず城を見て回っています。
萩城跡、唐津城、伊賀城、松山城、そして今回の松江城。
どの城も歴史があり、これだけの建物を昔の人が機械を使わずに作り上げた、その苦労は想像を絶する苦労だっただろうな〜と考えながら、その城のすばらしさに見とれておりました。

次に松江城近くにある田部美術館へ。
今、「茶の湯造形展」を開催中で、ぜひ行きたいと思っていました。
歴史のある門をくぐると近代的な建物があり、その広いロビーの奥に展示会場があります。
出品されている作品は茶の湯に関係のある茶碗、花入、水指、茶入、香炉などで、造形をテーマにした展示会です。
隠崎隆一さんや川端文男さん、山下譲治さん、三原研さん、正宗悟さんなど、錚々たるメンバーが顔を揃えています。
今回の展示会では正宗悟さんの水指が一番印象に残りました。
牡丹餅のオレンジと焦げと造形のバランスがとれたすばらしい作品でしたね。
正宗悟さんは昨年受賞された窯変のすばらしい花入も展示されていました。
正宗さんはいい作品を作られますね。
ファンになってしまいました。
伊勢崎創さんの花入もよかったです。
稜線紋が正面に入った、モダンな花入でした。

URL
http://www.web-sanin.co.jp/insti/tanabe/index
田部美術館

次に布志名焼の窯元、湯町窯へ。
ここでは民芸調の作品を作られています。
釉薬は鉄分を含んだ飴色、黄色のものが中心です。
私の目にとまったのが、練り上げの壷。
民陶ばかりと思っていたのですが、意外でした。

次に陶芸家、山本浩彩さんのお宅へ。
山本さんは焼き締めでオレンジと白のグラデーションが美しい作品を作られています。
日本陶芸展や日本伝統工芸展などでは常連の作家さんです。
ギャラリーにはグラデーションの美しい作品がずらりと展示されており、かなり見ごたえがありました。
色は釉薬で出すのではなくて、土に顔料を含ませてコンプレッサーで吹き付けているようでした。
奥の工房に山本さん本人がおらたので、色々と話をしました。
はじめは渋い色合いの窯変の作品を作られていましたが、15年ほど前からオレンジ色のグラデーションの作品を作り始め、それから公募展に入選するようになったそうです。
今回の「茶の湯造形展」にも入選されていました。
このグラデーションを出すために何度も焼成しているとのこと。

山本浩彩1
山本浩彩2
窯はガスと灯油を使われているそうです。
窯詰めにはさやを使われているそうですが、そこまでは見せていただけませんでした。
なにかさやに秘密がありそうです。
おそらく穴が開けてあると思うのですが。

今晩は牛ノ戸焼、因久山焼の近くの河原町役場の駐車場で一泊。
役場の方、すいません。

加納美術館
パート1
加納美術館
パート3
牛ノ戸焼、因久山焼

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