伊万里焼、唐津焼 |
パート3 伊万里焼、唐津焼
|
最終日、伊万里市役所から程近い大川内山へ。 ここは昔、朝鮮からつれてきた陶工に磁器を作らせ、その技術が他に漏れないように外との関係を一切絶った、陸の孤島だったところです。 三方を険しい山に囲まれ、関所では役人が朝も夜も目を光らせていたため、そこから逃げ出すのは不可能だったでしょう。 この土地で一生を終えた陶工のことを思うと、胸が熱くなります。 関所を通ってすぐのところに架かる橋には、焼き物の町らしく壷や皿が埋め込まれていました。 |
|
霧のため少し見にくいですが、断崖絶壁がすぐそこまで迫っています。 町も坂が多くて、足腰が鍛えられますよ。 |
|
関所の跡です。 今では柱が二本立っているだけですが、昔は24時間篝火が焚かれ、厳しい役人がいたんでしょうね。 なんせ、色絵磁器の技術は現在の国家機密に相当するぐらいのものですからね。 |
|
鍋島は雰囲気がとてもいい、焼き物の町でした。 小鹿田とどこか共通点があって、気に入りました。 また訪れたいですね。 |
|
唐津の南の山の中にぽつんとたたずむ蕎麦屋を発見しました。 営業日は土日、祝日のみ、携帯の電波も入るか入らないかという所です。 しかしここまでくる価値はありました。 萱葺きで囲炉裏のある部屋で食べる蕎麦はいい! 蕎麦湯をたのんでダシも完食しました。 自信をもってお勧めできるお店です。 |
|
唐津駅まで送ってもらい、そこから本村氏はひたすら一般道を東へ。 現在開催中の個展会場に明日帰る為に、夜通し走って工房の鶏に餌をやり、京都の個展会場に12時までに行く、鬼のようなスケジュールだったそうです。 ほんと、お疲れ様でした。 私は唐津で降ろしてもらい、まず駅前のアルピノへ。 ここの二階の唐津焼展示場を見た後、商店街に何軒かある唐津焼ギャラリーを見て、それから中里太郎右衛門さんのギャラリーへ。 商店街は以前訪れた時(6年前)には見ていなかったので、楽しみにしていました。 中里重利さんはさすがだな〜という感じでしたが、日展作家の熊谷さんも面白いものをつくるな〜と感心しました。 ちょっとマークしたい作家さんです。 3時に唐津を出発し、博多5時発のひかりで帰りました。 途中からかなり混んできました。 始発でよかったな〜。 |
|
パート2 小石原焼、 武雄古唐津焼、現川焼 |
焼き物旅日記 |