珠洲焼

パート1 珠洲焼

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8月11日の夜11時半に家を出発。友人の本村さん(私のページで紹介している、古汲窯の本村さんです)に家まで車で迎えに来てもらい、私は助手席に乗り込む。もうすでに帰省ラッシュが始まっており、道はかなり混んでいる。昼間仕事のあった私は眠くなり、後ろの席に移動。
オデッセイ
やはりオデッセイはいいですね。
フルフラットにして布団をひくと、そこはもう動く寝室!
私はそこで爆睡してしまいました。
気が付くと車はもう珠洲市を走っていました。
逆に本村さんは途中で1時間ほど仮眠を取ったのみ。
目的地に着いても「眠い、眠い」を連発していました。
お疲れさまです。

はじめに珠洲焼館を見学。
ここには現在珠洲焼を制作されている6人の方の作品を展示即売していました。
他の焼き物の町で言えば、伝統産業会館みたいなところです。
かなりの敷地面積がありますので、一人の方がかなりの作品を展示されていました。
価格はビアマグで2000円から3500円ぐらいです。
珠洲焼は他の焼き物と比べて高めの印象でした。
備前焼ぐらい高いですね。
珠洲焼館
珠洲焼館 展示室
珠洲焼館の展示室です。
あとこの奥に写っている和室が2部屋と左手のほうにも展示室がもうひとつあります。
奥の和室には珠洲焼の大壷や花入れ、茶碗などが、手前の展示室には日常使う食器がメインに展示されていました。

大壷です。
珠洲焼独特の深緑色の松灰が見事な作品です。
これほど松灰がかかった作品はありませんでした。

珠洲焼大壺
珠洲焼資料館
次は珠洲焼資料館へ。

珠洲焼資料館
開館時間 午前9時〜午後5時
休館日 年末年始 資料の展示替え・整理の期間ランダム
入館料 一般 310円 高・中・小生 150円

この資料館では平安末期から室町時代にかけて作られた珠洲焼を主に展示しています。
現在の珠洲焼が黒に近い色をしているのに対して、古珠洲は薄いグレーで、燻し具合が甘いのかな、という感じを受けました。

珠洲焼資料館で様々な資料をチェックしていると、珠洲焼の伏見窯の住所と地図が載っているビラを発見。
カーナビに住所を登録し、出発。
伏見窯の工房では、珠洲焼作家の坂本市郎さんと親戚の方が作陶されていました。
坂本さんは見ず知らずの私たちに、珠洲焼のことを詳しく説明してくださいました。
窯は倒炎式、灯油と薪を併用し、薪は赤松で一回の窯焚きで20〜30束使用し、48時間かけて焼成するそうです。
最高温度は1200度、最後にダンパーを閉め、全ての焚き口から薪を投げ入れて完全密閉し、燻します。
もしどこからか空気が窯の中に入ったなら、備前焼のような茶色い肌になってしまうそうです。
珠洲焼窯
珠洲焼作家 坂本市郎さん
珠洲焼の土は手掘りで、粘土の層はかなり薄く、大量には取れないそうです。
粘りも少なく、焼成すると2割も縮む扱いにくい土で、慣れるまでは大変とのこと。
信楽の土を混ぜて扱いやすくすることもないそうです。


坂本さん、いろいろありがとうございました。(右が坂本さん)
その後、輪島に立ち寄り、九谷焼の産地、寺井町で1泊。

焼き物旅日記 九谷焼
焼き物旅日記 パート2
九谷焼


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