信楽登り窯2002

パート3


火袋の様子です。
左の壺は見事に割れていますし、右の壺は首が飛んでいます。
やはり火前は割れる危険性が高く、完品で出てきた試しがありません。
薪が当たるのと、薪をくべる時に冷たい空気が入るのが原因ではないかと思うのですが・・・。

今回の窯焚きでは、1300度以上の高温で焚く時間が長かったので、土に含まれる鉄分が出てきたのではないかというのが、後輩の推測です。
確かに前回と同じ土でも肌の色がかなり茶色く焼きあがっています。
それに本来ならばきれいな緋色がでるはずの皿の伏せ焼きは、茶色になっていました。
次回は1300度である程度引っ張り、それから1200度ぐらいまでおとして灰の流れるのを止め、最後にまた1300度まで上げる焚き方を試してみたいですね。
手前右の壺は、火の勢いの強いところにあらわれる黒いビードロが出ています。
備前では「黒胡麻」と呼ばれ、重宝されます。

一の間です。一番下の段はよく焼けていますが、上の段はほとんど景色がついていません。
以前でも白く焼けあがることはありましたが、ここまでひどいことはありませんでした。
これは完全に窯詰めに問題があると思います。
もっと上の段に余裕を持たせ、エアーダンパーを全開にして引きを悪くする必要があるでしょう。

窯出しされた作品です。
火前の作品は紐作りには向いていないのでしょうか?
紐の跡にそってパックリと割れています。
次回からは電動轆轤の壺を詰める方がいいのでは?

一の間下段の作品です。
いい具合に貝の緋色、焦げ、ビードロがのっています。
今回の窯焚きでは火袋よりも一の間の下段の作品が良かったように思います。
来年は火袋もいいものを焼きたいですね。


信楽登り窯
2002パート2
窯焚きの記録

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